愛犬が攻撃性を示すケースは比較的多くご相談頂きますが、ほとんどのケースはいきなり本気で噛みつくことはありません。
初期のストレスや嫌悪感を示すシグナルを出しているにも関わらず、人が気づけない(または無視する)ことを繰り返すことから、犬のシグナルは過激になっていき、最終的には本気で噛むといった人も犬も不幸な状態へとなっていきます。
上記の写真は、犬の攻撃性シグナルの段階をはしごに例えて示しています。
初期の不安を示すシグナル(緑ゾーン)
・あくび
・まばたき
・鼻を舐める
・視線をそらす
・体をそむける
etc...
不安が大きくなってきたシグナル(黄色ゾーン)
・立ち去る
・耳が後ろに下がる
・ゆっくりと動く
・尾が後ろ足の間に入る
・腹を見せる
etc...
最大の不安(赤色ゾーン)
・固まる
・凝視する
・唸る
・空中を噛む
・対象を噛む
etc...
はしごの緑ゾーンで人は行動を起こす
飼い主が犬が緑ゾーンの状態であることを認識できるかどうかは非常に重要です。
犬が示す初期の不安シグナルに人が気づき、対処することで犬は安心感を得ることが出来ます。
犬が苦手であることは、初期の不安シグナルを観察しながら、トレーニングを適切に進めて行くことで、失敗無くスムーズに進めることが出来、人犬の互いの信頼関係を構築するのにも役立ちます。