@Dr. Karen Becker (2021)
足を舐める行動について
犬が自身の足を舐める行動の有無は、私が初回のカウンセリングで必ずお伺いする項目の1つに含まれています。
そして、此方にご相談される愛犬が自身の脚を舐めているケースは、少なくありません。
この行動は、一般的に「ストレス行動」や「アレルギーなどの何かしらの疾患による行動」に分類されるため、どちらにしろ好ましくない犬の健康状態を示します。
犬が好ましくない健康状態である場合、それが原因で問題となる行動を起こす場合もよくあります。
また、健康状態を改善するだけで問題行動が自然と消失することも良くあります。
そのようなわけで、健康状態は犬の行動を変えていくうえで非常に重要な要因と言えます。
以下は、ドクター・ベッカーが「犬が自身の足を舐める理由」について大まかに解説したものを記載しますので、是非参考にしてみてください。
前脚を舐めている
分離不安やストレス、イヌ科の強迫性障害のような行動的・心的問題がある場合に、通常は両前足を舐める行動が起きます
1本の脚を舐めている
外傷による痛みや異物などによる痛みがある場合は、通常は1本の脚を舐める行動が起きます。
4本脚を全て舐めている
毛包虫症、ヒゼンダニ症、アレルギーは、通常4本脚を舐める行動が起きます。
〈参考文献〉
・Dr. Karen Becker (2021), When Paw Licking May Be a Sign of Illness, heaithy pets